占星術って科学的?
いろいろな方とお話ししているとき、たまたま 「星読み」や「占星術」の話題になることがあります。
すると、「星読みや占星術は、タロットなど他の占いに比べて科学的」という印象を持ってくださっている方が少なからずいらっしゃることに、気がつきます。
「占星術は統計学をもとにしているんでしょ」と、言われることもあります。
占星術は、理科で習った太陽系や、実在する惑星などの天体を用いるので、「科学的」なイメージを持ってくださるのではないでしょうか?
けれど、一般的な西洋占星術で使うホロスコープ(その瞬間の地球から見た天体の配置図)は、天動説を元にしています。
地球が中心にあって、その周りを太陽や火星、冥王星などの天体が回っているという天動説です。
けれど、それは科学的には誤りです。
太陽系の中心は太陽です。
太陽の周りを、地球などの天体が回っているのです。地動説が、正しいのです。
地動説を元に、太陽を中心において作成するホロスコープを読む、新しい占星術もありますが、まだまだ主流は、従来の天動説を元にした占星術。
はっきり言ってしまえば、占星術も科学的とは言いがたいのです。
けれど、ホロスコープから読み取れる意味やメッセージは、よく当たります。だからこそ、長い間、占星術というものが続いてきたのだと思います。
また、占星術でよく使われるサビアンシンボルというものは、さらに科学とはほど遠いイメージです。
1人の女性の霊視による言葉やフレーズから作られていますから!
でも、不思議なのですが、このサビアンシンボルも、どきっとするような鋭い読みやアドバイスを与えてくれるのです。
なぜなのでしょう?????
なぜ、科学的な理屈や理論はないのに、占星術は当ったり、私達に必要なメッセージを届けてくれるのでしょうか???
答えは・・・どこにもありません。
けれど、答えがなくても、それはそれでいい・・・。そう感じます。
スマホというものが、どういう部品から作られていて、どういう仕組みでネットに繋がっているか知らなくても、私達はスマホを使うことができます。
それと同じではないかなと思うからです。
どういう仕組みで、占星術が私達にはっとする気づきやメッセージを与えてくれるのかわからなくても、ちゃんと星からのメッセージを受け取ることができるなら、それでOKなのではないでしょうか?
その受け取り方を学ぶのが、占星術を学ぶということで、なぜ占星術が当たるのかを研究するのは、普通の人には難しすぎる・・・💦。
さて、前置きが長くなりました💦
実は、何が言いたかったかというと、占星術は科学的ではなく、直観的なものだからこそ、自由にリーディングができるということです。
ホロスコープの読み取り方に正解はありません。
もちろん、太陽が自己実現を表わすとか、それぞれ基本的な意味はあります。
が、それをおさえた上でなら、あとは自由に読んで大丈夫です!
自分の直観や他の知識を活用しながらリーディングできるのも、星読みの素敵な部分だと思います。
例えば、数秘術を取り入れるのもその1つです。
数秘術とは、「数は量を表わすだけではなく、性質も表わす」という考え方に基づいています。
いろいろな流派があるのですが、紀元前6世紀に活躍したギリシアの数学者ピタゴラスの時代から発展していったと言われています。
ピタゴラスは数学者であると同時に神秘主義者でした。
そんな数秘術ですが、占星術とは相性がいいと感じます。当然といえば当然なのですが。
ホロスコープの大事な要素、太陽などの10の天体も、それぞれどのサインの何度にあるかというふうに、数字が必ず出てくるからです。
占星術の大家、松村潔先生はずっと以前から、数秘を使って、星読みを深めてこられています。(サビアン占星術もその1つ)
例えば、同じ蠍座の人でも、太陽が蠍座の3度にある人、蠍座の29度にある人がいます。(1つのサインは30度分あります)
この3や29という数字に注目し、数秘術を使って、星を読むときにそれぞれの数字の持つ意味を加えていくことができたりします。
また、人によってはホロスコープの複数の天体の度数が、サインは違っても同じ、ということがあります。例えば、太陽が射手座12度、火星が天秤座12度、木星が魚座12度など。
そういうときは、12という数字に注目して、ホロスコープリーディングに意味を加えます。
最近では、今年の元旦の地球の度数を見た時に、はっとさせられました。
2023年1月1日の地球度数
これは、太陽から見た太陽系の惑星の位置をあらわす、ヘリオセントリック占星術の今年の元旦のホロスコープとその日の惑星の位置や惑星同士の角度をまとめた一覧表です。
表の地球の度数を見ていただきたいのですが、99.9と書いてあります。
これは、12星座を牡羊座から魚座まで全部ならべると360度になるのですが、この99.9というのは、牡羊座の0度から数えて、99.9度という意味です。星座を使って表わすと、蟹座の9.9度になります。
99.9度も蟹座の9.9度も同じ位置を表わしているのですが、牡羊座の0度を起点として何度になるのかという表わし方と、何座の何度なのかという表し方の違いです。
この地球の度数、99.9度というのは、いわゆるぞろ目になります。
最近よくエンジェルナンバーという言葉を耳にするようになりました。SNSでも、ぞろ目のレシートやデジタル時計の時刻を掲載される方がいらっしゃいますが、やはりぞろ目は強いメッセージ性があります。
なので、2023年1月1日に地球が99.9度という位置にあると知った時、次のように感じました。
新しい年は「9」という数字の意味を意識して過ごすべきなのではないか。
では、「9」の持つ意味とは?
一言で言うと、9は「完結と変容」を表わします。
何かが終わり、何かが始まる。
「真理」を追求して「智慧」を追い求める意味もあります。
終わりと始まり、変容、真理の追究・・・。
わあ、これは、まさに冥王星のことではありませんか!
ちょっと鳥肌が立ちました。
なぜなら2023年、冥王星が約250年ぶりに水瓶座に入るのですから!
大いなる変容の冥王星が、風の星座であり、改革を表わす水瓶座に入る・・・。
占星術的には、とっても大きな出来事です。
2020年、木星と土星が水瓶座で重なり、風の時代に突入と話題になりましたが、その仕上げを行うのがこの冥王星の水瓶座入り。
今年は、世の中が更に大きく動いていくスピードが速まりそう。
それだけでも、そんな動きに自分がついていけるのか不安になりますが、この地球の99.9度という度数を見ていると、地球自身が覚悟を決めている・・・という感じがしてきました。
地球が、これからくる大きな時代の変化に腹をくくっている。
だったら、そこで暮らさせてもらっている私達も覚悟を決めていくしかない・・・・。
そう思えてきました・・・。
人はみんな、自分の意志で時代や環境を選んでこの地球に生まれてきた。
何となくそういうふうにも考えているので、ああ、そうだった、私はこの大いなる変化を経験するためにこの時代を選んで生まれてきたんだった・・・ということも、思い出しました。
ならば、自分なりにもがいて生きて、あとは星にお任せ、なるようなる、なるようにしかならない!
「9」という数字から、そんなことも考えました。
他に最近、数字を意識したのは、先日、1月22日の新月の時。
新月の度数が、水瓶座の1度でした。
新月はもともと、何かを始めるのによい時です。よく種まきの時とも言われます。
その新月が、「物事の始まり」を表わす「1」という度数にある。
なので、水瓶座的なことを意識しながら何かをスタートさせていくことが、いつもよりとても大きな意味を持つ・・・ということを意識して、星を読みました。
こういうふうに、その時その時で、天体の度数にピンときたら、その数字の意味を積極的に活用しています♪
・・・以上、自由に星を読むというお話でした。
数秘術はあくまで1つの例です♪
こういうふうに自由にリーディングできるのも星読みの魅力の1つですね!
読んでくださり、ありがとうございました♪