2023年・冥王星逆行期間の過ごし方(5月2日~10月11日)

幸せの鍵
2023年7月31日午後11時のホロスコープ(東京)

今年の逆行には大きな意味がある!

今年の冥王星の逆行は、5月2日に始まりました。それが10月11日まで続きます。

冥王星の逆行は毎年起きますので、決して珍しくはありません。

ただ、今回の逆行には昨年までとは違うとても大きな違いがあるのです。既にこの逆行が始まって3ヶ月ですが、何だか異様なニュースを耳にすることが多かった気がするのですが、どうお感じになりますか・・・。そこにも、今回の冥王星の逆行の影響が表れているような気がして、この記事を書いています。

さて、冥王星は公転周期が約248年。ですから、私達は生きている間に、冥王星が太陽の周りをぐるりと一周するのを直接見届けることはできません。

冥王星を含め太陽系の天体は、公転するときに牡羊座から魚座までの12のサインをぐるりと周ります。公転周期の長い冥王星がそれぞれのサインに滞在するのは、約12~32年。冥王星の公転周期は楕円形でいびつなので、これだけ滞在期間に幅があります。

ちなみに、公転周期が約12年の木星は、12のサインをそれぞれ約1年ごとに移動していきます。

さて、2008年から2023年3月まで冥王星は山羊座にありました。この期間、毎年逆行はありましたが全て山羊座の中での逆行でした。昨年もそうです。

が、今年は水瓶座から山羊座への逆行となります。冥王星は大いなる変容を時代や社会にもたらすとってもパワフルな天体滞在するサインを冥王星が変わることにも大きな意味があります。

ですから、今年3月に冥王星が山羊座から水瓶座に入ったときも、多くの星読みの方がコラムや記事を書かれていました。ご覧になった方も多いと思います。

2008年、山羊座に冥王星が入った時、リーマンショックが起こりました。また、日本では東北の大震災、原子力発電所の事故、そしてコロナパンデミック、ロシアとウクライナの紛争・・・と、権威主義、政府、国家や組織をあらわす山羊座的なものを冥王星が揺さぶりをかけてきたように思います。従来の金融システム、エネルギーのありかた、国家のありかた、国家の一員である我々のありかたはこれでいいのかと…。

そして、2023年3月に冥王星が水瓶座に移動したという事は、今度は本当の平等とは何か、豊かさの分配とはどうあるべきか、集団の幸せの中でいかに個人も自由で幸せになれるのか、AIを中心とした科学技術・通信技術の進歩をどう活用すべきなのか、そんな水瓶座的テーマを考えるべき時代が来たという意味になります。

さて、今回いったん水瓶座に入った冥王星が、また山羊座にもどる・・・。そこにはどんな意味があるのでしょうか。

今年の冥王星逆行は、過去の膿を出し切るためにある

そもそも冥王星の逆行には、どんな意味があるのでしょう。

地球から見て、月と太陽以外は逆行します。どの天体も、逆行する時には振り返りの時期それまでのことを振り返り、未来に向けて自分をブラッシュアップさせるための時間

冥王星は、時代を司る天体なので、逆行する時は個人レベルだけでなく、時代の空気や雰囲気にも影響を与えます

今回、水瓶座に入った冥王星が山羊座に戻るわけですから、その振り返りは今までより大きなものになると考えられます。特に、山羊座的権威ある組織や企業が行ってきた活動について、見直しが入ったり。

例えば、木原官房副長官の奥様の前のご主人の変死事件が今になって大きく取り上げられたり、ビッグモーターズの不正な保険請求が明らかになったり・・・。

隠してきたことが明らかにされ、新しく生まれ変わるため膿を出しきらさせられる・・・そんな印象もあります。

また、冥王星は生と死や性も表わすので、そういうことに関連のある出来事の振り返り、見直しというのも、起こりやすくなります。

市川猿之助さんの事件、札幌の医師一家の事件も何か関係があるのかもしれません。

さて、こういう膿を出し切る作用の強い今回の逆行

私達個人は、どう過ごすべきでしょうか。逆行の度数をチェックしながら考えてみたいと思います。

逆行において最も大切なこと

ところで、その前に、意識しておきたいのは、逆行で何が最も大切かということ。実は、1番重要なのは、逆行が終わり、順行に戻る時にどう過ごせるかなのです。

逆行というのは、順行に戻った時に流れに乗るための見直しと準備のための期間なのです。

これをテストに例えてみます。

  • テスト(最初の順行)を受けたけど、成績が今ひとつ。
  • なので、もう一度勉強し直す。(逆行期間)
  • その後、再テスト。(2番目の順行)

再テストではいい成績を取れるよう、先生(冥王星)が逆行という復習のチャンスを与えてくれた! そんなイメージです。

この例えをもとに、今回の逆行を時系列で見てみます。

  • 最初のテストを受けた時期(山羊座27度から水瓶座0度)・・・2023年1月10日頃~2023年5月2日 *テストのテーマ:山羊座から水瓶座への変遷。必要のないこだわりや執着、思い込みを手放せたか。
  • 勉強し直す時期(水瓶座0度から山羊座27度への逆行期間)・・・2023年5月2日から2023年10月11日  *過去を振り返り、必要のないこだわり、執着、思い込みがないか、自分の内面を見つめ直す。どろどろした感情・もやもやした思い込み、過去の後悔など、り前進する為に手放すべきもの、いわば膿を出し切ることがテーマ
  • 再テスト(2回目の山羊座27度から水瓶座0度)・・・2023年10月11日~2024年2月2日 *再テストのテーマ:必要のないこだわりや執着、思い込みを手放し、新しい水瓶座時代に移る軽やかさを得られるか。

今回の冥王星のテストや再テストの内容は山羊座27度から水瓶座0度の流れ。その内容について、もう少し詳しく見ていきましょう。

2023年の冥王星逆行中、取り組むべき事

今回の冥王星のテストや再テストの内容は山羊座27度から水瓶座0度の流れ。そこにどんな意味があるのか、対応するサビアンシンボルから考えてみましょう。(サビアンシンボルは、牡羊座1度からはじまり魚座30度までつづくサイクルです。すべて、意味はつながっています。その度数だけの意味をとらえるのではなく、前後の流れも読み解きます。)

《今回の逆行のサビアンシンボルの流れ》

山羊座27度「大きな養鶏場」

山羊羊座28度「お茶の葉占いをしている女」

山羊座29度「秘密のビジネス会議」

水瓶座0度「古いレンガ造りの伝道所」

山羊座27度から水瓶座0度というのは、山羊座の度数の最後のグループから水瓶座の始点にたどり着いた流れです。サインの最後の度数グループ(26度~30度)は、そのサインの最終的な調整をして、次のサインに移動する準備を行います。

つまり、山羊座27度から水瓶座0度の流れは、『山羊座の最終的な調整を終え、水瓶座に移動する準備を行って、風のサインである水瓶座にたどり着いた』ところでした。

2020年に始まったとされる「風の時代」。それ以前の「地の時代」では、ピラミッド型の社会が形成され、頂上にいる人しか、広大な美しい景色を眺めることはできませんでした。けれど、「風の時代」では、だれもが、その美しい景色を眺めることができるように変化していくはず。その最終仕上げが、時代を大きく変える冥王星の水瓶座入り!

ところが、やっと水瓶座たどり着いたと思ったら、すぐ逆行の開始。

つまり、風の時代に本格的に入る前に、不必要なものをちゃんと手放したのか、清算すべき事柄はないのか、冥王星が私達に最終的見直しを問うているように感じます。

さて、もっと詳しく逆行度数の流れを見ていきましょう。

27度「大きな養鶏場」 A  large aviary.

山の頂上にあるaviary。(日本語訳ではaviaryは養鶏場となっていますが、本来は動物園などにある、鳥を飼育する大きな檻のようなものという意味)。そこには、様々な鳥が育てられている。さえずる鳥はいろいろな情報も携える。つまり、山の頂に到達した人だけがその鳥たちを眺めることができ、鳥たちの声を、つまり情報も聞くことができる。多くの情報をつかむと、新たな視点から別の目標もできてくる。新しい世界への興味が生まれ、新しい挑戦への幕開けが近くなる。

28度「お茶の葉占いをしている女」 A woman reading tea leaves.

 新しい目標が見つかれば、深い洞察力で、未来を見通そうとする力も働く。表面的なことだけにとらわれず、出来事の裏側や本当の意味を探ってみることに意味がある。何を信ずるべきか、何を疑うべきか。冷静な判断力が大事。どの情報が自分に必要で、どの情報を信じてよいかなど、たくさんの情報から重要なものを選び取るセンスを磨く時期。

29度「秘密のビジネス会議」 A  secret business conference.

これまでの様々な経験をもとに、来たるべき新しい時代にどう生きていくべきか、いやどう生きたいか、覚悟を決める時。それまで社会の頂点にいた人の決定が社会を動かしてきた。が、今後は一人一人の考え方や決断が、世界を動かす事になる。そのための意識改革や不要なこだわり・慣習は手放すことが重要。そして、自分の価値を客観的にしっかり認めること。正しい自己評価は自分への義務でもある。

水瓶座0度「古いレンガ造りの伝道所」 An old adobe mission.

 目標を実現するため、新しい環境にも果敢に進むエネルギーがわく期。自分の周囲だけではなく、もっと広い視点で物事を見られるようになっていく。世界中に、希望と光が届くように、理念を拡げていく時。

ちょっと難しいですよね💦

ざっくりいうと、私達が問われているのは次のようなことではないでしょうか?

1:客観的に、「自分」を点検できているか。知らぬうちに抱いた思い込みや執着などはないか。

2:不要な物に気づいたら、それを手放し、自分が人生で本当に大事にしたいものは何か、自覚する。そして、それを追い求める覚悟を決める。

3:自分や周囲だけが幸せならいいわけでなく、もっと広い視野で物事を見て、自分も時代を変えていく一人だと自覚できているかどうか。

そして、この内容を、逆行が終わる10月11日からしっかり実行できるかが、大切。そして、10月11日までの逆行期間に、準備するといいというわけですね!

決して簡単ではないですが、今までうやむやにしてきた問題、あえて蓋をしてきた感情などにしっかり向き合っておくことが、10月11日までの逆行中にやっておくといいことなのではないでしょうか。

あえて見ないようにしてきたことに触れるだけでも、怖いですよね・・。でも、何とか今のうちに「膿」を出し切っておきたいところです💦

この大変容の冥王星、来年の逆行も水瓶座から山羊座にもどります、なので、またいろいろな事件も起きるのかもしれません。しかし、2024年末には本格的に水瓶座に突入です。本当の風の時代の到来です!

今年の逆行は、本格的な風の時代前の覚悟を決める準備期間ですね💦

太陽目線なら、逆行などない!

冥王星は、時代や社会に大きな影響を与える、破壊と再生、変容の星。集合無意識にも働きかける天体

集合無意識は社会に行き渡る雰囲気とか時代の空気感といったものを作り上げます。

なので、冥王星逆行中は、社会の雰囲気も停滞した感じになりがち。個人的にも具体的な理由はないけれど、なんだかやる気が出ない、自分が今までやってきたことは全て無意味だったのではないか、こんなことをやってもどうにもならない、無駄だ・・・などの無気力感を感じる方もいらっしゃるかも。

でも、それは貴方だけではありません。大いなる冥王星が後ろ向きに進んでいるので、人間の力ではそれこそ抗えない思いにとらわれるのは、ごく自然なことです。

しかも、最初にお伝えした通り、今年の逆行は水瓶座から山羊座に戻るという大きなゆらぎの起こりやすい時。

しかし、どの天体であれ、逆行期間中はいろいろなトラブルが起きやすくなるといわれます。

が、それを不運と嘆くのではなく、自分の生き方や人生を振り返って見直し、よりよい流れに乗るための「きっかけ」ととらえてみませんか? 

そして、どうか次のことを是非、頭のどこかで覚えておいてください! 

私たちの太陽系の中心、命の源の太陽から見たら、どの天体も逆行などしないのです。

下の図の左側は、2023年7月31日午後11時の太陽系、右側は同日同時刻の東京から見たホロスコープ。太陽から見たら、逆行する天体はない。

逆行というのは、いわば錯覚のようなもの。私たちが住む地球から見たら、ときどき天体が逆行しているように見えるだけのこと。本当は、天体は逆行などしていないのです♪ 

逆行は太陽からみたら全く起きていない」という事実をどうか忘れないでくださいね!

逆行中になんだかうまくいかないことが起きたとしても、そもそも逆行自体が見せかけ、なのです。「本当は逆行なんてない、大丈夫。これは自分がよりよい大きな流れに乗るための見直しのいい機会なだけ」と気持ちを切り替えてみませんか? きっと肩の力もぬけるのではないでしょうか。

長い文章、読んでくださってありがとうございました。

どうぞ、ゆっくりご自分と向き合って、実りの多い逆行期間をお過ごしくださいね!

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