暗殺未遂事件当日、天王星とコンジャンクションの火星がMCにオン! ~トランプさんの場合~

「気になるあの方」を読む

トランプさんにとって突発的暴力が不思議でなかった、当日の星周り

2024年7月13日、アメリカ、ペンシルベニア州で演説中のトランプさんが、銃で狙撃されました。
紙一重で耳の怪我だけで済んだトランプさん。ご本人はもちろん、世界中の多くの人が驚いた瞬間でした。

この出来事自体がやらせだとかいう方もいらっしゃるようですが、私は全くそう思いません。
この日の天体の動きと、トランプさんの出生時のホロスコープを重ねてみたところ、占星術的にも、この暗殺未遂事件はおきても不思議はない状況だったからです。

今回の暗殺未遂事件に大きく関わったのは牡牛座でコンジャンクションを形成しつつあった火星と天王星です。(コンジャンクションとは、天体と天体が作る角度が0度になる、つまり重なって見えることを言います。)

火星は意欲・勇気・実行力・闘争本能などを表します。一方で、戦争や暴力もあらわします。そして、天王星は改革・斬新姓・独創性を表しますが、予測不能な突発的な出来事も示します。つまり、火星と天王星が重なると、「突発的な暴力」が起きやすいと読むこともできます。

火星と太陽が地球から見て、ぴったり重なって見えたのは暗殺未遂事件の2日後、2024年7月15日のことでした。しかし、事件の起きた7月13日も、既にこの2つの天体は非常に近くにあり、コンジャンクションを形成しているといってよい状況でした。

火星と天王星が重なる影響は、もちろんトランプさんだけが受けるわけではありません。私達皆に影響があります。

ただ、7月13日、火星は牡牛座の24度にありました。

この牡牛座の24度というのが、まさにトランプさんのホロスコープのMCの度数とぴったり一致するのです。言い換えると、「トランプさんのMCに火星が乗った日に、暗殺未遂事件が起きた」わけです。

トランプさんの出生時のホロスコープと、2024年7月13日の天体の位置を表した図。7月13日の実際の天体は、外側の緑の記号が表しています。

自分のMCに、天王星とコンジャンクションを作る火星がぴったりと乗ったわけですから、トランプさんにとって、このコンジャンクションはとても大きな影響があったと考えられます。(この図では火星の位置がMCの横にあるように見えますが、実際は牡牛座24度でぴったり重なっています。)

MCに天体が乗るときは、社会的地位や立場に影響が!

MCとは、ホロスコープの天頂部分でとても重要なポイントです。その人の社会的目標、地位、社会で達成したい事柄などを表します。このMCに天体が乗るときは、社会的な自分の立ち位置に変化が起きたりするといわれます。

ただ通常は、地球からはなれた木星・土星・天王星・海王星・冥王星がMCを通過する場合の影響を主に考えます。水星や金星などの公転周期が短い天体は、私達の人生において何度もMCを通過するので、影響はあまり大きくないと考えられるからです。

火星も公転周期は2年弱。ですから、どの人のMCにも2年弱ごとに火星が乗ります。

それに比べると、例えば冥王星は公転周期が約248年。自分のMCに冥王星が一生やってこない方もたくさんいらっしゃるわけです。

なので、今回トランプさんのMCに火星が乗ったことは、決して珍しいわけではありません。実際、この10年間で、トランプさんのMCに火星が乗ったのは、次の日にちでした。(火星も逆行するので、間隔が短めの時もあります)

2015年5月4日
2017年4月13~14日
2019年3月23日
2021年2月22~23日
2022年8月11日

これらの日程で、何かトランプさんに危機的状況が起きたことはあったでしょうか。

調べてみました。すると、2022年8月11日、アメリカの司法長官メリック・ガーランドさんが、「機密文書に関してFBIがトランプ大統領の自宅を強制捜査したことを個人的に賛同する」というコメントを発表していました。当時、これもアメリカではかなり大きなニュースになりました。しかし、他の日程では、特にトランプさんに関する大きなニュースはありませんでした。

ガーランドさんがコメントした『捜査』とは、2022年8月8日、トランプさんの留守中、フロリダのトランプさんの別荘に、FBIが突然行った家宅捜査のことです。

トランプさんが、大統領時代の文書を別荘に保管していたのが大きな問題となった事件です。トランプさんは、FBIが押収した品はすべて「機密指定を解除」したもので、安全に保管してあったと主張しました。ただ、大統領は機密情報の機密指定を解除することができますが、それには手続きが定められているそうで、そこがどうだったのかはわかりません。

当時、トランプさんの別荘に突入するFBIの様子に、行き過ぎだという声もあったので、11日、司法長官であったガーランドさんが、この捜査には賛成だとコメントを発表したのでしょう。

  余談ですが、後日、2022年11月、2023年1月、バイデンさんがオバマさんの大統領時代、副大
  統領であったときに持ち出した機密文書が、私的オフィスや自宅のガレージで見つかったのが判明
  した時には、このような緊迫した事態は起きませんでした。

  副大統領に機密文書をかどうか仕分けする権限はないので、罪としてはバイデンさんのほうが重い
  ようにも思いましたが、文書の内容や量も関係するので、一概には言えないのでしょうね。

  結局この事件については、つい最近フロリダの連邦地裁が、検察側の起訴を棄却しました。そもそ
  も、事件を捜査した特別検察官の任命が議会の承認を得ておらず、違憲だという理由からです。裁
  判所はトランプさんの機密文書の取り扱いについて合法かどうかは判断を示していません。検察は
  もちろん上訴しました。

  ちなみにバイデンさんの機密文書事件に関しては、今年2月に調査にあたった検察官が「バイデン氏
  に聞き取りを行ったが、彼は重要な問いかけに正確に答えることができなかった。ただ文書の持ち
  出しについて、悪意があったとは考えられず、記憶の曖昧な高齢の彼にこの問題に関して起訴する
  ことに意味があると思えない。」といった内容のコメントを、公に発表しました。

このように2022年8月11日は、司法長官がトランプさんの別荘を家宅捜査したFBIを支持するとコメントし、トランプさんにとっては不利な発言となり、大きなニュースとなりました。また、トランプさんや共和党の政治家の一部や支持者はこの家宅捜査を「raid」と呼びました。raidとは「相手に打撃を与えるための)不意の襲撃、奇襲」という意味があります。FBIの家宅捜査は、トランプさんにとって、やはり「突然の暴力的行為」という捉え方だったのでしょう。

この2022年8月11日と、2024年7月13日の暗殺未遂事件は、どちらもトランプさんのMCに火星がぴったり乗った日でした。が、それと同時に、この両日は突発的出来事をあらわす天王星も、トランプさんのMC近くにあったのです。そのほかの日程では、火星はMCにありましたが、天王星はMCとは離れていました。

2022年8月11日の実際の天体の位置。外側の緑の記号が表します。
2024年7月13日の実際の天体の位置。外側の緑の記号が表します。

つまり、火星と天王星が一緒に、トランプさんの社会的立場を表すMCに影響を与えたのが、2022年8月11日と2024年7月13日だったのです。

2022年8月11日…火星は牡牛座24度、天王星は牡牛座18度。
2024年7月13日…火星は牡牛座24度、天王星は牡牛座26度。

また、トランプさんの出生時の火星はアセンダントのすぐ上、獅子座26度にあります。
つまり、トランプさんのMCに火星が乗るとき、出生時の火星と約90度の葛藤の角度を取ることになります。
ですからMCに火星が乗るときは、葛藤や困難がトランプさんには起こりやすくなる時期と言えます。

しかも、暗殺未遂事件があった日は、天王星が牡牛座26度で、トランプさんの出生時の火星とぴったり90度、葛藤の角度を取っていました。

トランプさんの出生時の火星は、12ハウスですが、アセンダントのすぐ上にあり、5度前ルールを適用すると、本人を表す1ハウスにあるとも読めます。つまり、トランプさん本人が、突発的困難にあいやすくなっていたとも読めます。

  *5度前ルールとは…天体がハウスとハウスの境界線近く(境界線の手前5度以内)に在る場合、そ
   の天体は次のハウスに入っているとみなすルール。

次にトランプさんのMCに、火星が乗るのは、2026年6月21日です。
2026年6月21日…火星は牡牛座24度、天王星は双子座3度。

↑2026年6月21日の実際の天体の位置。外側の緑の記号が表します。

天王星は、もう双子座にうつっていますね。
気になるのは、大変容の冥王星が、出生時の冥王星と緊張の180度の関係を作ること。
火星がMCに重なり、大変容、死と再生の冥王星が、出生時の冥王星と緊張する。
このとき、トランプさんは、丁度80歳の誕生日を迎えた直後。
深層心理・集合無意識・秘密・自己犠牲を表す12ハウスの出生時の獅子座冥王星。
ここに、トランジットの冥王星が緊張のエネルギーを注ぎ込む・・・。

自他ともに認める王者としての自分が、大きく変容し、社会的にも何か葛藤が起きやすい時期。
今年、大統領選に勝利できたとしても、2026年には何か大きな出来事が待ち受けているのでしょうか?

何とも気になります・・・。

それに、2024年大統領選はバイデンさんが撤退表明をして、カマラ・ハリスさんが民主党の候補になりそうですね。

今後、大統領選はどのような流れになっていくのでしょうか。アメリカの動向が、世界に及ぼす影響はまだまだ大きいので、大統領が誰になるのか、見守っていこうと思います。

お読みくださり、ありがとうございました。

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