「願う」とは「フォーカスする」こと
新月には「願い」をかなえるパワーがある。これはよく知られています。人によっては、新月に「願い事をノートに書く」という方もいらっしゃいます。かくいう私も、10個くらい、箇条書きに書いています。けれど、わたしは、ノートに今の願い事を書いてみることで、自分の気持ちを点検しているという側面もあります。
なので、別に「願い」をノートに書きとめなくても、「今、自分が何を望んでいるか」「今、自分は何を願うとよいのか」ということに意識を向け、フォーカスするだけでもよいと思います。「願う」というのは「思いを込める」ということ。そこに「フォーカスする」ということでもあります。
そこで、お願い=フォーカスするときのポイントをまとめたいと思います。
願う=フォーカスするときのポイント① 星座・ハウス・度数・支配星
まずひとつ目は、新月がどの星座の何度で起きているか(サビアンシンボルがわかります)。また、どこのハウスで起きているか、星座の支配星がどんな雰囲気かをチェックするということが大切です。
星座やハウスから、どういう願いをするといいか、つまりどういう事にフォーカスして次の新月まで過ごすといいかという事がわかります。その際、新月の起きる星座の支配星のアスペクトなども参考になります。それから、サビアンシンボルは、願いがかないやすくなるためのヒントやメッセージを教えてくれます。
さて、今回の日本での新月は11月15日午後2時7分。蠍座の23度、8ハウスでおこります。今度の新月までに、どんなことにフォーカスするとよいのでしょうか?
*蠍座のキーワードは、「深い絆・過去を手放す・探究心・他者によって変容・本音に忠実・専門性・成し遂げる」。蠍座は「他者」を通じて世界と関わります。相手を通して、自分自身を知ろうとさえします。そうやって、他者と深くつながることで、自分を知り、さらに「変容していく」のが、蠍座の自然な姿ともいえます。
*8ハウスのキーワードは、「深い絆・生と死・引き継ぐ・金融・隠されたもの」
実は、8ハウスは、蠍座の本来のハウスでもあります。つまり、今回の新月は、蠍座のパワーや要素が強い意味を持つのです。なので、次の新月までの間、例えば、「あなたが大切に思う人との関係を深める」「過去のことを整理し、傷を手放す」「何かを極める」「ビジネス関連のチャンスをいかす」「おそれずに新しい環境にとびこむ」「真実に気づく」といったことにフォーカスするとよいでしょう。
そして、蠍座の支配星は冥王星です。冥王星はこの新月、どんな感じでしょうか・・・。
*冥王星は山羊座で木星・土星と合で、新月の太陽と月に60度というセクスタイルの関係。セクスタイルというのは、助け合う協調の関係。けれど、意図的に働かせようとしないと動いてくれないのです。しかし、裏を返せば、意識さえすれば、助けてくれるという力強い関係でもあります。
「変化・底力」の冥王星が、「発展拡大」の木星・「自制自立」の土星をあわさって、「ほら、僕らを忘れないで。君の願いを実現するには、君がいいと思ったやり方でやっていけばいい。そのときに必要なのは、変化をおそれない・あきらめない・誠実に取り組む・悲観的にならないってこと。そのメッセージを忘れないで!」といってくれているのです。
そして、応援メッセージのサビアンシンボルは、「1人の男性の話を聴くために山から下りてきた群集」。「1人の男性」が示すものは、あなたが得てきた智恵や経験、ひらめきかもしれません。それを頼りに、集まる群集というのは、あなたの中の「さまざまな能力」といえるのではないでしょうか。「あなたには進むべき方向がちゃんと見える。迷わず、ひたむきに進んでいこう」というメッセージを受け取ることができます。
ポイント② PoF(パート・オブ・フォーチュン)
そして、二つ目、これがあまり新月とからめて言われていないことだと思うのですが、PoF(パート・オブ・フォーチュン)の活用です。PoF(パート・オブ・フォーチュン)はその名の通り、幸運のありかを教えてくれるといわれています。
PoFは、アラビックパーツといって、アラビアの占星術でとても重要視される感受点のことです。感受点というのは天体ではないけれど、その人のホロスコープに大きな影響を与えるポイントのことです。PoFは、アセンダント(感受点のひとつ。生まれたときの東の地平線と黄道が交わる点)の度数から月の度数を足して太陽の度数を引いて計算したものです。
今月の新月のホロスコープをながめていたとき、はっとしたのがこのPoFのことでした。新月は、太陽と月が全く同じ度数となります。ということは、新月のアセンダントがPoFと同じということだと気づいたのです。PoF=アセンダント-月+太陽(月と太陽が同じなのでプラスマイナス0)=アセンダント
アセンダントはそれだけでも重要な感受点です。それが新月には必ずPoFと重なっている!これは、すごいことではないか!とわくわくしました。(逆に満月にはPoFはディセンダントという重要な感受点に一致します) PoFとアセンダントの星座や度数が幸運のありかを示してくれるはずだと!
ただ、ここで悩んだのが、アセンダントというのは、同じ時刻でも場所によって変わるということです。同じ日本でも東京と沖縄では、アセンダントは違ってきます。ましてや海外では、がらっとかわってきます。けれど、せっかくのPoF、使わないのはもったいない。
それで、日本にいる方の場合、日本という国を基盤として生きていらっしゃるわけだから、東京をもとにして作った新月のホロスコープを使っていいのではという結論にいたりました。日本の始原図(日本の誕生した時のホロスコープのこと)を作るときも、日本国憲法ができた1946年10月7(東京)を基にしていますので。
*ご参考までに、今月の新月のホロスコープを、東京のもの・NYのものを並べました。全然違うのがおわかりになると思います。
PoFのメッセージ
さて、今回の新月でのPoFは、どんな幸運のありかを教えてくれるのでしょうか!
今回のPoFは、牡羊座の2度。牡羊座のPoFが示してくれる次の新月までの幸運・開運のポイントは、「スピーディーな行動」「ストレートに自分を表現」「とにかくチャレンジ!」「勝つことにこだわる」「いろいろ考えすぎないでまずやってみる」ということです。いつもより強気で行動することが幸運につながり、フォーカスした蠍座的なことが実現しやすくなると言えるでしょう。
そして、サビアンシンボルは「彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り」です。これは「自分が属している地域や社会や社会を、あなたがあらわしている」、つまり「あなたが、地域や社会の雰囲気を作る」という意味になります。
このサビアンシンボルの意味を考えたとき、どうしても考えてしまったのは現在の新型肺炎の流行拡大のことです。つまり、どうしても「流行拡大」「経済停滞」など、暗いニュースが多いので、個人個人の気持ちも下向きになりがちかもしれません。そして、みんながそう思えば、日本全体が確実にそういう雰囲気になっていきます。
そこで、このサビアンシンボルが、「自分達が地域や国の雰囲気を作っている」ということを、忘れないですごそう!と、訴えている気がしてきたのです。これは、個人の新月の願いとは関係のないことかもしれません。けれど、自分の住む地域や日本が元気でいてくれたほうが、私たち自身もより元気になれるのではないでしょうか・・・。次の新月(12月15日)まで、君たちひとりひとりが、前向きでなるべく笑顔ですごすことが、幸運の鍵、開運の鍵なんだよ・・・。そのメッセージは本当のような気がします。
まとめると・・・
結局、2020年11月15日の新月をどういかせばよいのか?
ごちゃごちゃ書いてしまったので、ちんぷんかんぷんな内容になってしまいました。まとめると、次のようになります。
★フォーカスしたらよいこと・・・蠍座的なこと 例:大切にしたい人との関係、過去を手放すetc
★どういう心構えがいい?・・・自分のやり方は間違ってない。このまま、自分を信頼して誠実に前進すればいい。
★幸運をよぶスタンス・・・牡羊座的な要素 例:とにかくやってみよう。あれこれ考えすぎない。ちょっと強気でいい。
★忘れちゃいけないこと・・・自分が、家族の、地域の、日本の雰囲気、そして未来を作っているということ。
以上、今月の新月から次の新月(12月15日)まで、フォーカスしたらよいポイントをお伝えいたしました。読んで頂き、本当にありがとうございました。