占星術には、たくさんの考え方や手法があります。人によって、何を使うか自由なのが占星術のよいところ。そして、わたしが星を読むときに中心に使うのは、ジオ占星術(以下、ジオ)とヘリオ占星術(以下、ヘリオ)の両方です。そして、両方使って星を読むことを、私は「ダブル読み」と読んでいます。
そこに、サビアンシンボルや、ジオのプログレスの新月を加えて、その方の人生の目的、課題、そして才能のありかや幸運のポイント、今、その方がどんな時期にいるっしゃるのかなどを、読み解いていきます。経験上、「星を読んで人を読む」ときには、この組み合わせが一番しっくりきます。
ここでは、ジオ占星術とヘリオ占星術について、ご説明いたします♪
ジオ占星術とヘリオ占星術の特徴
ジオとヘリオの特徴は次の通りです。
ジオ占星術・・・・*従来の占星術。いわゆる「占星術」「星読み」といったらジオのこと。
*地球から見た天体の位置から、星を読む。
*ホロスコープの中心に地球を置く。
*ホロスコープでは地球の記載はない。
*太陽の記載がある。
*月の記載がある。
*地球(つまり自分)を中心とした観点から星を読むので、人間関係や社会との関
わり方など、現実の生活にそくした面を読むことができる。
ヘリオ占星術・・・*新しい占星術
*太陽から見た天体の位置から、星を読む。
*ホロスコープの中心に太陽を置く。
*ホロスコープに太陽の記載がない。
*地球の記載がある。
*太陽から見ると、地球と月は一体も同然。なので、月は読まない。
*ジオとちがい、魂としての自分を読める。この世に生まれた目的や、その目的を
果たすためにどのような才能をもって生まれたかなどがわかる。
ジオとヘリオの違い
ジオとヘリオの違いを、草なぎ剛さん(1974年7月9日・愛媛県生まれ)のホロスコープを参考に見てみましょう。同じ方のホロスコープでも、ジオとヘリオでは違う点があります。
*地球が中心にくるジオのホロスコープでは、太陽も月も存在しています。
*太陽が中心にくるヘリオのホロスコープでは、太陽はありません。かわりに地球があります。月もここには記載されていますが、地球と近いので、ほぼ同じ。なので、ヘリオの星読みでは月は読みません。
*ジオとヘリオでは、地球より内側の惑星の位置が違ってくる。草なぎさんのふたつのホロスコープを比べると、水星や金星といった、地球より内側の惑星の見え方がちがってきます。例:草なぎさんのジオの水星=蟹座 ヘリオの水星=水瓶座 ジオの金星=双子座 ヘリオの金星=牡牛座
ジオとヘリオでは、地球より内側の惑星の位置が大きく違ってくる
次の図を見てください。
太陽から見ると、金星(VENUS)は、土星や海王星と同じ方向に見えます。
けれど、地球から見ると、全然違う方向に見えるのです。
そのため、同じ金星でも、ジオとヘリオではサインがちがってくるのです。
他にも、地球より内側にある水星も、ジオとヘリオでは大きくちがってくることが多いのです。
地球より外側にある惑星でも、地球に近い火星は、やはりサインがかわることも多いです。
木星からさらに外側の惑星、特に遠くにある惑星については、ジオでもヘリオでも大体同じところにあります。
ところで、ヘリオ占星術では、水星がとても重要な意味を持ちます。ジオでは、知性や言語能力・コミュニケーションなどをあらわす水星ですが、ヘリオにおいては、ジオでの意味プラス、「何をすれば、自分の人生の目的を達成できるのか、その手段や能力、生きる方向性」などを教えてくれるのです。ジオの水星とヘリオの水星のサインは、両方知っておきたいですね!

ジオとヘリオ 両方使う「ダブル読み」
さて、私はジオとヘリオを両方を使って、大まかに次のように星を読んでいきます。(両方使うので、「ダブル読み」と言っているのです。あくまで私個人の読み方です(..;)。)
- * ヘリオのホロスコープで、人生の目的、その達成の為に使うべき才能・能力を読む。
- * ジオホロスコープで、感情面・人間関係・社会とのかかわり方など、個人から見た現実世界を読む。
- * ジオのプログレスの新月で、人生のテーマや今どういう段階にいるのかを読む。
- * ヘリオで読み解いた人生の目的・才能・能力が、ジオのホロスコープの中でどう関係するか。また、ジオでどう活かすとよいか。
- * 必要なところで、サビアンシンボルを使う。
くわしくは、別の記事に書いてありますので、よかったらご覧ください。
☆https://hoshiyomi-hitoyomi.com/methods/255/
以上、おおまかですが、なんとなく、ジオとヘリオの違いや、星の読み方のイメージを持っていただけたでしょうか?(説明があまり上手でなくて、申し訳ありません(..;))
ジオ・ヘリオ、それぞれ、どちらもとても大切なのです♪