「気になるあの方」を読む③:「嵐」~彼らが大切にしてきたもの~

芸能人

グループでも星読みはできます。

個人ではなく、グループについても「星読み」は可能です。そのグループが結成された時を、誕生日としてホロスコープを作ります。また、話はそれますが、国の星読みもできます。建国記念日や憲法が制定された日などを、その国の誕生日として占うのです。ちなみに、日本は日本国憲法ができた日1946年10月7日(東京)が誕生日と考えられています。(諸説はありますが、この日を誕生日とする場合が多いようです。)

さて、「嵐」の結成日は、1999年9月14日。場所はハワイ州ホノルル。当時、ホノルルでの記者会見が、日本でも実況中継されたそうです。いろいろ調べたのですが、その時刻はわかりませんでした。なので、誕生の時刻は不明となります。けれど、誕生の年月日だけからも、いろいろ読み解くことができます。

まず、ジオの区分読みを読む。

まず、ジオのホロスコープから「区分読み」を行い、グループの性格・資質・能力などを読みます。☆「区分読み」には、4区分、3区分、2区分、自他区分、視点区分、人生観区分の6つがあります。

❶ 4区分では、エネルギーの形を読みます。火・地・風・水の4つの形があります。
❷ 3区分では、エネルギーの動きを読みます。活動宮・固定宮・柔軟宮の3つの動きがあります。
❸ 2区分では、エネルギーの方向性を読みます。能動タイプか受動タイプか。
❹ 自他区分では、自分たちで決めて自分たちで物事を進めていく自立タイプか、周囲との関係の中で自分たちを表現していきたいタイプかを読むことができます。
❺ 視点区分では、グループが、世界を誰の視点から見ているかを読みます。「わたし」・「あなた」・「みんな」の3つがあります。
❻ 人生観区分では、グループの基本的な人生観・世界観を読むことができます。

《嵐の4区分》 地の要素が強いので、現実的かつ客観的に自分たちを見つめ、自分たちの意識を確かめながら成長していくタイプのエネルギーを持っています。また、火の要素も次に多いので、外に向かって、自分達を表現していくエネルギーも強いです。まとめると、ファンからどう見られているか、何を求められているかを客観的にきちんと把握したうえで、自分達の才能を磨き、その自分達の魅力をどんどん外へアピールしていく、というエネルギーに満ちたグループ、それが「嵐」といえます。
《嵐の3区分》 活動宮には天体がゼロ。固定宮と柔軟宮がほぼ同じ。これで見ると、グループとしては、今あるものをベースに、状況に応じて柔軟に形を変えながら、安定したものをしっかり作り上げていくというスタイル。つまり、アイドルグループとして奇抜な活躍の仕方と言うより、歌・踊り・ドラマ・司会などマルチに活躍していくといったスーパーアイドルグループの王道をいくといったイメージでしょうか。
《嵐の2区分》 やや受動タイプが強め。受動タイプは直感力も強め。ファンの気持ちを受け取る力も優れています。どうしたらファンを喜ばせることができるか、直感も使って判断しながら、活動してきたといえます。
《自他区分》 火と地を合わせた自立タイプのエネルギーが圧倒的に強いので、自分たちがいいと思ったものをやりとげる、他の人になんと言われようと、自分たちの信念を貫く姿勢がとても強いといえます。
《視点区分》  「嵐」は、太陽と月の星座が、両方とも「あなた」の視点の星座です。つまり、相手を通して世界を見るということになります。ファンがどんなふうに世界を見ているか、自分達を見ているか、それを絶えず意識しているグループといえます。
《人生観区分》 太陽が乙女座で、「何か足りない!」、月が蠍座で「突き進もう!」という人生観。 いくら努力しても、ファンへのサービスがまだまだ足りていない、一心不乱に努力して、エンターテイナーとして更なるステップを目指して突き進むのだ、といったイメージがわいてきます。

ジオのホロスコープで、目立つアスペクト(天体と天体の角度)を読む。

アスペクトというのは、ホロスコープの天体と天体が作る角度のことです。角度によって、その人の人生に影響を及ぼす意味が生まれることがあります。

「嵐」のジオのホロスコープ。月・天王星。土星・金星で作る十字のアスペクトと、月と土星と太陽の作る三角形が目につく。また、ヘリオの地球を加えてみると、地球と月・土星も調和の三角形を作っているのがわかる。

《嵐:ジオのアスペクト》

目立つのは、4つの天体、月・天王星・土星・金星が、90度ずつの角度を作る、グランドクロス。グランドクロスは、その人やグループに強烈な個性を与えます。嵐のグランドクロスは、固定宮(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)で起きています。そのため真面目でこうときめたら揺るがない、強固な意志を持ったグループと読めます。

もう一つ注目したいのは、グランドクロスの中の月と土星に、太陽が「調停」といういい角度にあることです。月(蠍座)と土星(牡牛座)は180度の、オポジションという関係です。これは、「世間の評価を気にし、他の人から非難されないよう警戒する」という意味になります。けれど、この月と土星に太陽が、調和の三角形を作っています。月と土星の緊張した関係を、太陽がやわらげてくれ、能力を発揮し成功するためには有利なアスペクトです。(ところで、月は動きが速いので、正確な生まれ時刻がわからないと位置を特定できません。けれど、嵐の場合、仮の誕生の時刻を正午としてホロスコープを作っていますが、このときの月は蠍座の19度。月は、2時間に約1度の割合で動くので、この日の月は一日中蠍座にあったことがわかります。) なので、世間の評価は気にするが、逆にそれが自分達の活動の原動力にもなっていると読むことができます。太陽と月と土星は、非常に大きな影響力のある天体です。(この3つの天体だけで、さっと人生の流れを読むこともできるくらい、大きな意味を持つ天体なのです。)これらが、非常に強い意味のあるアスペクトを作っているわけです。

また、さらに注目したいのは、ヘリオの地球も月・土星と調停のアスペクトをとること。このヘリオの地球に関しては、この後、読み解いていますが、私は、いつもあえてヘリオの地球をジオのホロスコープに書き加えることにしています。こうすることで、ヘリオの地球があらわす「誕生した目的」が、現実世界をあらわすジオの中でどんな雰囲気で存在するのか、読み取れるからです。つまり、生まれてきた目的にそって生きようとするとき、どんな天体がそれを応援してくれるのかなどを読むことができます。嵐の場合、地球も月と土星の調停の三角形を作る。いわば、誕生した目的に向かって進むこと自体が、世間からも高い評価を受けることにスムーズにつながっていくという、ミラクルなアスペクトといえます。ただ、月・地球・土星・太陽で、ミスティックレクタングルという四角形のアスペクトを作ることになり、非常に優秀な能力を持つが、休む暇なく走り続けるという意味になります。確かに、デビュー以来、ずっと走り続けてきた5人でした。

ジオの土星から読む「課題」とは?

土星は、その人(グループ)が取り組むと良い課題を教えてくれます。この課題に取り組むことで、人生はさらに開けていきます。

《嵐:土星が示す課題》 土星は牡牛座16度。サビアンシンボルは「剣とたいまつの間の戦い」。

*剣は実行力、たいまつは意志。自分の意志をしっかり持ち,実現していくことは決して簡単ではありません。事務所やテレビ局の意向などもあり、なかなか自分達が純粋にのぞむ形の活動ができないと悩むこともあったのかもしれません。しかし、それを5人で乗り越えていったことで、今の大成功があるのでしょう。

ヘリオの地球と水星を読む。

ヘリオのホロスコープの地球は、この世に誕生した目的を教えてくれます。
一方、ヘリオの水星は、その人やグループが、地球が表す目的を達成するために与えられた才能や能力、生きる方向性を教えてくれます。

《嵐:ヘリオの地球が示す、誕生した目的》
ヘリオの地球は、魚座21度。サビアンシンボルは「シナイ山から新しい法則を持ち、下りてくる男」。古いものに新しいものを加え、未知なるものを新たに作り上げて、広めようとする、という意味になります。
*「嵐」というグループの、究極の目標は、今までのスーパーアイドルグループの活動に、自分達のオリジナルの魅力や活動を加えて、今までになかったエンターテインメントを広く世の中に届けたいということなのではないでしょうか。

《嵐:ヘリオの水星が示す、能力・生き方》
ヘリオの水星は、天秤座10度。サビアンシンボルは「眼鏡越しに覗き込んでいる教授」。眼鏡越しというのは、相手の目線に立つと言うこと。つまり、相手の目線に立ちながら、わかりやすい言葉や方法で、しっかり伝えるべき事を伝えていく,と言う意味になります。

*まさに、ファンには自分達がどう映っているのかを、絶えず意識し、ファンが受け取りやすいようなものをきちんと提供できるグループといえます。ファンを大切にし、ファンが喜んでくれることで、さらに自分達の才能も磨かれていった・・・ともいえるのだと思います。

プログレスの新月で、グループのテーマを読む。

プログレスの新月は、約30年ごとに起こります。プログレスの新月がどの星座のどの度数でおこったかで、その人やグループの人生・生き方のテーマを読むことができます。
( プログレスの新月の詳しい説明は、こちらの記事になります。)
 「プログレスの新月とは? 「嵐」大野智さんを例に♪」
  https://hoshiyomi-hitoyomi.com/methods/225/

《嵐:最初のプログレスの新月》

期間:1999年結成時から、2024年まで
新月の起きたところ:乙女座16度
サビアンシンボル:「噴火している火山」
サビアン意味: 自分の殻を打ち破り、内側から激しい欲求・衝動が吹き出す。非常に勢いあるイメージ。

結成当初からの、嵐としての「テーマ」は、とにかく勢いよく、自分達の魅力を絶えず外に出していくというものだったのだと思います。

今の新月プロセスの時期: 今は、次に起きる2024年のプログレスの新月に向かう、今のプロセスの最終時期。今のテーマが終わりを告げようとする時期です。この時期は、新しいテーマにむかって、心が揺れ動き、迷う時期。個人であれば、転職をする方もいらっしゃいます。

2020年末で、活動をいったん休止するのは、それぞれのメンバーが自分の今後を考えたりするよい時期になると思います。

《嵐:次のプログレスの新月》

次のプログレス新月の時期と場所:2024年。天秤座15度
サビアンシンボル:流されてしまった船着き場
新しいテーマ:戻るべき場所がなくなったとしても、逆にその経験で,新しい行き先を見つけることができる。

以上の星読みから、「嵐」というグループが、とにかくずっと大切にしてきたものが「ファン」だったということが、はっきり読み取れます。ファンを大切にし、ファンを喜ばせることを,自分達の譲れない、絶対的目標だったのです。ファンに愛されただけでなく、ファンを愛して活動してきたグループが「嵐」、といえます。

しかし、今は、プログレスの新月の変化の時。デビュー以来走り続けてきた「嵐」も、今年度いっぱいで、いったん活動をお休み。けれど、星の動きからしても、そうした変化が起きるのは自然な流れだったといえます。

新しいプログレスの新月のテーマからすると、今後はメンバーひとりひとりが、自分の望む形でファンを大事にしていく・・・。そんな、新しい形の「嵐」の旅が続いていくのだと思います。

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